「―Green, Green and Tropical―木質時代の東南アジア建築展」キュレーション

<概要文>
本企画展は、東南アジア諸国で注目を集める新世代の建築家やデザイナーによる木質デザインおよび建築空間の新潮流に焦点を当て、建築や家具デザイン、さらには調査研究を通して俯瞰するものである。
東南アジア圏には、紫檀、黒檀、チーク、マホガニーといった高品質の木材だけでなく、竹や籐などの植物材料も揃っている。古くから地元住民の間で共有されてきたノウハウの蓄積によって、このエリアは多種多様な木質建築に富んでいる。本展では、伝統的あるいは慣習的に展開されてきた、このスローテクノロジーとも分類されるような建築群を紹介すると共に、その「科学的に再現できない素材と技術」に注目し、隠されたシステムを明らかにしていく。
素材は、時間と環境の流れの中でそれ自体が少しずつ変化している。本来、自然由来の生の素材は、加工され、<地域の土着材料>による製品として日々の生活に取り入れられていく。また、たとえ製品として完成されたものでも、<再生材料>として再構築され活かされ続ける可能性を持っている。そして、予期せぬ災害が発生した場合、人々は、従来の材料や技術による<緊急対応>によって、自身の知恵を活かそうとする。
本展覧会は、東南アジア圏におけるこれらの素材活用方法に関する3つのテーマセクションに分け、加えて同地域で実施されてきた調査研究やフィールドサーベイの成果、未来を見据えたレジリエントな建築技術の展望によって会場を構成している。

キュレーション: 青島啓太、若林拓哉、津賀洋輔
  会場設計  : 津賀洋輔
 会 期 : 2019年2月6日〜5月6日
  計画期間  : 2018年11月〜2月
 会 場 : 建築倉庫ミュージアム 展示室B(〒140-0002 東京都品川区東品川2-6-10)
 主 催 : 建築倉庫ミュージアム
 共 催 : 日本建築文化保存協会、芝浦工業大学
 助 成 : 国際交流基金アジアセンター アジア・文化創造協働助成
 後 援 : 国土交通省、日本建築学会、日本建築家協会環境会議
 協 賛 : 株式会社パシフィック・ジャパン
 協 力 : NEXT COLOR CREATION、ヤマカワラタンジャパン株式会社
建 築 家: Ahmad Djuhara,Andra Matin, Adi Purnomo, Andry Widyowijatnoko,Eleena Jamil,Ling Hao, Eriksson Furunes + Leandro V. Locsin Partners + Boase,坂 茂,芦澤竜一,白井宏昌+永井拓生+松岡拓公雄,
柄沢祐輔
デザイナー: Alvin Tjitrowirjo,Kenneth Cobonpue
研 究 者: メガシティデザインラボ,畑聰一+芝浦工業大学清水郁郎研究室,Danilo V. Ravina + Joseph Michael Espina + IPD(Institute for Planning and Design – School of Architecture, Fine Arts and Design, University of San Carlos)

©︎photo by JanVranovsky